人生の優先順位をどう日常生活の中に計画するか
ゆとりをもって毎日を集中して生きることができるようになったとしても、自分の人生に対する優先順位が間違っていると、効果的な時間管理とはなりませ ん。そこで人生における優先順位を日常生活に取り入れるときにとても参考になる書物を紹介します。日本でもベストセラーとなったと思いますが、「7つの習慣」 スティーブン R コヴィー 著 です。以下にその中にある時間管理マトリックスなるものを紹介します。
以下のように、それぞれの日々の活動を緊急度と重要度で4つの領域に分けます。

このとき、人生にとって最も重要な領域はどこでしょうか。それは、第二領域です。ところが緊急でない分、つい疎かにしてしまいがちです。例えば第二領域 の人間関係作りを怠った場合はどうなるでしょうか。彼女と過ごす時間を十分にとらずに仕事に追われていたとします。あるとき彼女から別れましょうと言われ たらどうでしょう。今までは第二領域だったものが、この瞬間から第一領域になります。健康維持や自己啓発についても同じことが言えます。いかに第二領域の 活動が人生にとって重要な意味を持つかお分かり頂けると思います。以下にそれぞれの領域別の行動パターンを示します。
第一領域は緊急かつ重要な領域です。何も考えずに日々生活しているとこのパターンに陥りやすくなります。つまり、忙しい忙しい・・・、のマインドに取り 付かれてしまう危険があります。この領域にはまると毎日がやっつけ仕事となり、人生に疲れたり、やる気をなくしたりします。また、このような領域に取り付 かれた人は、さらに第四領域に逃げ込む傾向があるそうです。例えば、90%の行動が第一領域で残りの10%が第四領域のようになるようです。被害者妄想な どに陥ったり、精神的に苦痛を伴い、人生をコントロールすることができない状態になってしまう可能性があります。

また、実は第一領域型と本人は錯覚しているが、実は第三領域に多くの時間を浪費する方も多くいるようです。この場合は反応的で、他の人に振り回されてい るだけで結果として、非生産的といえると思います。この場合は、いわゆる忙しいフリをする人もここに含まれるのではないでしょうか。

最もよくない行動パターンになるのではないでしょうか。非常に無責任な人生を歩む可能性があります。

第二領域に集中することが、効果的な時間管理(人生の管理)にとって非常に重要であることは 、もはや言うまでもないと思います。ただ、重要さには気づいていても、緊急でないだけに、つい後回しにしてしまいがちです。この第二領域に集中し、ゆっくり生きていくことが幸福な人生への第一歩と思います。

本ページの参考図書 : 「7つの習慣」 スティーブン R コヴィー 著 (キングベアー出版)