人が一番幸せに感じるとき
人が一番幸せに感じるときとはどんなときでしょうか? 「あくせくするな ゆっくり生きよう!」 リチャードカールソン 著 によると、今に集中したときと記されています。
では、今に集中できるときとはどんなときでしょうか。簡単に言うと、心が未来にも過去にでもなく、今現在にあるときをさすと思います。人は常に何かを考えています。従って、過去の失敗を悔やんでいたり、将来を心配してみたり、多くの時間心が今にない状態で過ごしていたりします。 しかも無意識のうちに人はこの過ちをしています。この状態では幸せを感じることはできません。
感動的な本に没頭していたり、スポーツなどに集中していたり、愛する人と過ごしているときなどは、心が今にあって幸せを感じるときでもあります。今に集中して生きるということが、幸せな人生の条件なのかもしれません。

(心が未来にある典型例) 月曜日の朝起きたときに何を考えますか?
皆さんが楽しい週末を終えた後に、月曜日の朝起きたときを想像してみて ください。今週の仕事を想像し、自分の頭で忙しさをシミュレーションし、何もまだしていないのに精神的に疲れてしまう 、などを経験したことがありますか ? ちなみに私はよくありました。典型的な今に心がない状態です。将来起きるであろう忙しい状態などは、そのときに集中して切り抜けるつもりで、頭でそれらを シミュレーションして、精神的に疲れるなどということは、とても生産的でないことなので、すぐにやめたほうがいい習慣と思います。
(心が過去にある典型例) いやなことがあって、家族にそれを愚痴る場合
仕事でいやなことがあったとき、それを夕食時に家族に話すとします。いやなことがあったのはもう過去のことなのに、話しているうちに再度その経験を自分の頭で再現し、挙句の果てには怒りの感情が湧いてくる ・・・、これもよくあることかもしれません。過去に捕らわれて、せっかくのおいしい夕食や家族との会話を楽しむ時間を、家族ともども台無しにしてしまいます。
要するに、単に頭で考えていることなのか、今現実に起きていることなのか、きちんと区別できないと、とても損な人生を歩む危険性があります。
幸せなときが今に集中しているときであるならば、いかに毎日を今に集中して生きるか、が 重要になってくると思います。過去を悔やんだり、将来に対する不安がない状態、ゆとりを持って今に集中して生きる、これができるようになったとき、仕事の 能力、小さな幸せを感じる能力、人生の管理能力が発揮され、とても充実した人生を送れると私は信じています。 地に足を付けて地道に毎日を楽しむことができます。通勤途中の道端に咲く花の美しさに何人の人が気づくでしょうか?今に集中して生きることができれば、そ ういう日常の小さなことにも気づくようになると思います。私は未だにこれに関して修行中です。言うは易し、行うは難し・・・ 、一生この修行は続くと思います。
「あくせくするな ゆっくり生きよう!」 リチャードカールソン 著 (角川文庫)には上記のゆっくり生きることの大切さ、今に集中するためのコツなどが説明されています。忙しい毎日を過ごす方ほどこの本をお勧めいたします。
「今に生きる」という言葉は、私の卒業した中学校(愛知県日進市)の正門にある石碑に刻まれている言葉でした。この年になってみてようやくその意味が分かったような気がします。恐らく中学生では理解できないと思いますが、大変ありがたい言葉であると思います。