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| | AMT
(Alternative Minimum Tax) とは?
米国の税法には、AMT と呼ばれる少し厄介なものが存在します。AMT
の計算は多少難解であるため、どうしてAMT
を支払う必要があるのか、分からずに支払っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、AMTについてできるだけ分かりやすく説明します。
計算する方法は多少異なりますが、基本となる考え方を説明いたします。まず、米国税法には、Regular
Tax と呼ばれる普通の税金と、AMT と呼ばれるちょっと特殊な税金の二つの計算方法がある、と考えると分かりやすいです。Regular Tax
に関しては、本ホームページで多く説明しているものです。以下に大まかな両者の比較を示します。
| Regular Tax の計算 |
AMT (Alternative Minimum Tax) の計算 |
| 人的控除・扶養者控除 あり |
人的控除・扶養者控除
なし |
| Standard Deduction
あり |
Standard Deduction
なし |
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Itemized
Deduction |
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医療費控除 AGIの7.5%を超える額 |
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州税、地方税、外国で支払った税などの控除 |
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適格住宅利息(Qualified Residence
Interest) |
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その他控除 |
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Itemized
Deduction に以下の制限あり |
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医療費控除 AGIの10%を超える額 |
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州税、地方税、外国で支払った税など控除不可 |
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適格住宅利息(Qualified Residence Interest)一部不可 |
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その他控除不可 |
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| Foreign Tax Credit 制限なし |
Foreign Tax Credit
制限あり
(暫定AMTの90%まで)
※2005年よりこの制限は廃止されました |
| AMT用控除(AMT Exemption)なし |
*AMT用控除(AMT
Exemption)あり |
| Private Activity Bond の利息収入非課税 |
Private Activity Bond の利息収入課税対象 |
| Regular Tax の税率 |
AMT税率(26 or 28%) |
上記以外には、ビジネス目的の減価償却費(Depreciation)の方法などの点も異なります。上記 2種類の税金の計算方法(Regular Tax
とAMT)でそれぞれ税金を計算し、結局のところどちらか大きいほうを払うことになります。例えば、一定額以上の高額所得の人が、人的控除・扶養者控除をたくさんとっていたり、Itemized
Deduction
に属するその他控除(ビジネス関連費用など)をたくさんとっていたりすると、AMTの計算による税額のほうが高くなり、結果としてAMTが追加の税金として発生する仕組みになっています。要するに、所得が高く控除が多ければ多いほど、Regular
Tax での控除を無効にする代替的な(Alternative)税金が発生するということになります。
*AMT用控除(AMT Exemption)の額 (2006年)
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Married Filing Jointly |
$62,550 |
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Single or Head of Household |
$42,500 |
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Married Filing Separately |
$31,275 |
*AMT用控除(AMT Exemption)の額 (2007年)
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Married Filing Jointly |
$66,250 |
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Single or Head of Household |
$44,350 |
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Married Filing Separately |
$33,125 |
【注意】 2007年は、AMT
Exemption が大幅に削減される予定でしたが、優遇AMT
Exemption の延長(AMTパッチ)が決まりました。(http://www.irs.gov/newsroom/article/0,,id=176678,00.html)
ただし、一定額以上の高額所得者はこのAMT Exemption が段階的に減額(Phase Out)されます。
上記の比較表のように、Regular Tax とは別に、最初からAMTを計算することも可能ですが、実際の申告書上では、Regular Tax
の計算結果から、調整(Adjustment)をしていく方法でAMTを求めます。以下は簡略化のために、Foreign Tax Credit
への影響は考慮しないものとします。
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Regular Taxable Income |
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± AMTへの調整金額 |
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AMT用のTaxable Income (AMTI: Alternative Minimum Taxable
Income) |
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× 26 or 28%
−$3,500 ($1,750 if married filing separately) |
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AMT用の税額 (Tentative AMT と呼ばれている) |
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− Regular Tax (ここでRegular
Tax と比べる) |
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AMT (もし、0以上の場合) |
上記の計算式で、AMT>0となると、通常のTax に追加として支払う必要が生じます。
(補足: Foreign Tax Credit とAMT)
Foreign Tax Credit を使う場合は、ここでいうRegular Tax に対するForeign Tax Credit
と、AMTに対するForeign Tax Credit
をそれぞれ別々に計算する必要があります。フォーム1116とAMT用のフォーム1116が必要になります。Foreign Tax Credit に関しては、控除について (控除群3: Credit)
に説明してありますので、そちらを参照ください。
 
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